2008 年 57 巻 11 号 p. 477-482
「団塊の世代」の定年退職により技術の空洞化が生じ,若手技術者への技術の継承が大きな課題である.岡山県の水島コンビナートでは化学プラントが建設から40数年経ち,老朽化が進んでいる.老朽化したプラントでは腐食による事故が多発し,人身事故も増加している.
若手技術者の育成と老朽化したプラントの安全確保は,プロフェッショナルの腐食防食技術コンサルタントの役割である.
ここで腐食防食に携わる若手技術者へいくつかのメッセージを伝えたい.最後に,事例に学びノウハウ構築の事例として,“プール水のろ過装置 (SUS304) の孔食”について紹介する.