材料と環境
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論文-材料と環境2018 講演大会論文-
デカメチレンイミンの腐食抑制機構に関するHSAB則に基づいた一考察
荒牧 國次
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2018 年 67 巻 11 号 p. 462-465

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抄録

デカメチレンイミン(CH210NHはC-N-C結合角が環の歪によって120°近くに変形したN原子のπ-電子化した非共有電子対のために有効なインヒビターであることが提唱されている.本報において,このsp2混成軌道構造のN原子が軟らかい塩基に分類され,裸のFe表面が軟らかい塩基に属するために,安定な化学吸着結合を作り,その結果,高い抑制効果をもたらすものと結論する.

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© 2018 公益社団法人 腐食防食学会
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