Zairyo-to-Kankyo
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論文 -第65回材料と環境討論会 講演大会論文-
パルス電位制御による硫酸溶液中におけるニオブの電解研磨
白取 凌川村 翔磨八代 仁 仁井 啓介井田 義明文珠四郎 秀昭
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2019 年 68 巻 6 号 p. 148-151

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抄録

30 mass%硫酸溶液中におけるニオブの電解研磨挙動について,三電極式セルを用いてNbの電位を制御し,パルス時間の影響を調査した.電位パターンはカソードパルス(-3 V,tc),アノードパルス(+1 V,ta)及び休止時間(0 V,1 ms)から構成された.tctaの様々な組み合わせで試験した結果,研磨が進行するためにはtctaの両方が0.5 msより長い必要があることがわかった.研磨は各パルス時間が等しいときに効率的に進行し,tcta=2 msの条件で研磨速度が最大となった.表面観察の結果,研磨の初期段階で微小なピットが生成し,これらが成長・合体してマクロな凹面を形成することが示された.しかし,tcよりtaが短いと表面が鋭角的に荒れたことから,水素によるNb基板の機械的損傷が示唆された.このように,この研磨においては,tctaとのバランスが重要である.

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© 2019 公益社団法人 腐食防食学会
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