2021 年 70 巻 11 号 p. 365-369
自動車の軽量化は,CO2排出量の低減に有効である.そこで,軽量化材料を接着剤で接合した部品が多用されると予想される.そのキー材料である接着接合体の,寒冷地のような腐食環境における劣化評価は,引張試験などの破壊解析に頼っている.そこで,我々はAl/CFRP接着体劣化の非破壊検出を試みている.本報告では電気化学インピーダンス法により,腐食試験における電気特性変化の検知を試みた.その結果,腐食試験により,接着部のインピーダンスおよび誘電正接に変化が認められた.