日本教科教育学会誌
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体育科教育における技術習得に関する教授段階の再検討
則元 志郎庭木 守彦
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1985 年 10 巻 3-4 号 p. 107-112

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抄録
本研究は,運動技術の教授-学習過程における教授段階を次の2点から検討した。第1は運動技術の認識過程において,同一課題(目標)に対し複数の技術(手段)を提示する。またそれをグループ討論させることにより,認識深化が可能かどうかの検討である。第2は技能習熟過程において,複数の技術を体験的に比較(実験)することにより,最適技術の選択および練習を行う方法の検討である。実験授業の結果は次に示すとおりである。1)認識過程では,ほとんどの内容において認識の変化が顕著であった。2)技能習熟過程でも遂行結果は比較的高い値を示し,また教授者が意図した技術(内容)が他の技術よりも高い値を示した。
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© 1985 日本教科教育学会
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