これまで「放送英語の教育的効果に関する研究(I)〜(III)」を本学会誌に発表してきた。論文(I)-放送英語の聞き取りと書き取りにみられる誤答分析に関する研究-においては,英語ニュースをテープで流して,学生に聞き取りと書き取りをさせるといった受動的コミュニケーションを主として取り扱った。論文(II)-表現訓練のための英語ニュース一においては,学生自身に英語放送を作らせることによって,能動的コミュニケーションに必要な技能を学生に習得させるための方法を考えてみた。論文(III)-放送英語を用いた文体指導-においては,原作の放送の英文を学生に比較させる事により,文体指導を行った。本報告においては,英語の歌を5文型に分析することにより,楽しく,効果的な英語学習を中学生,大学生を対象にして考えてみた。英語の歌を用いて学習できるのは,英米の文化体系と言語体系である。今回は主として,後者に焦点を定めた。
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