日本教科教育学会誌
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新しい教育課程と美術科教育の役割
福田 隆真
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1995 年 18 巻 2 号 p. 51-56

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抄録
新しい教育課程が平成4年度から実施されている。それは従来までの教育課程とは質的に異なり,児童・生徒の主体的な学習態度を重視している。そして,創造力,表現力,思考力,自己教育力などを育成しようとしている。そのことは,我が国が国際社会において,経済的にも文化的にもリーダーとなった現在,教育に必要な資質であると考えられる。本稿では新しい教育課程と美術科教育の関連を述べるものである。そこで,新しい教育課程の出現の経緯,1980年代の社会の動向と教育観の変化を述べ,美術科教育の役割として,自己表現と客観性の認識,創造力の育成,表現技術の習得などを述べた。そして,そのことにより児童・生徒の主体的な学習態度を育み,今後の変化の激しい国際社会に対応できる人間形成の一助となることを述べた。
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© 1995 日本教科教育学会
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