横浜国立大学教育学部
1996 年 19 巻 2 号 p. 111-115
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本研究では,2学年の逆思考文章題の指導場面において,□を用いた式を導入し,加減文章題の意味構造に基づいた非標準的な式表示の指導を4時間行った。事前・事後テストの結果,事前テストでは実験群,統制群ともに標準的な式が多かったが,事後テストでは実験群に問題の意味構造に基づいた非標準的な式が多くなった。さらに,実験群ではテープ図および□の答えを求める求答式の正答率も高かった。この結果は,2学年に□を用いた式を導入し,問題の意味構造に基づいた式表示の指導が可能であることを示唆する。
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