抄録
学校は子供の成長に寄与しなければならない。ただし,子供の成長を考えたとき,自分を成長させるのは子供自身である。子供が自分や他者を大切に思い,自分らしさを大事にしながら自分をよりよく成長させる筋道に教科教育はどのように関わるのか,学校教育における教科教育学という視座で本論を述べてみたい。学校教育では,すべての子供は仲間と関わる学びにおいて,個々に「新しい価値」を創り出している。子供は日々の学校教育において,「新しい価値」を創り出す学び,すなわち,自己更新をする学びを繰り返すことにより,よりよく成長していくのである。指導者は,教科教育において,教科内容を理解させることや習得させることのみに主眼を置くのではなく,子供の成長を主眼とした教科教育を実践していくことが求められているのである。