抄録
1998年から2003年にかけて,水稲-コムギ-ダイズの2年3作の田畑輪換を行う2つのブロックで栽培されている田畑輪換田水稲と一毛作田の収量および収量構成要素の変動要因を解析した.収量変動は,総穎花数によって支配されており,総穎花数32800個m-2までは,穂数と一穂穎花数が収量に強く寄与し,それ以降は登熟歩合,千粒重が収量に強く寄与していた.総穎花数を支配する穂数は栽培体系間およびブロック間で異なる土壌からの窒素発現量の影響を強く受けていた.本試験地では,穂数が輪換田および一毛作田の施肥等栽培管理の重要な対象となりうると考えられ,田畑輪換ブロックおよび一毛作田毎に穂数制御を目的とする栽培管理計画を設計すべきである.