抄録
九州北部の麦作において問題となっている除草剤抵抗性スズメノテッポウやカズノコグサの総合的防除技術の確立を目的として,2009年に圃場試験を実施して部分浅耕播種とグリホサートカリウム塩液剤処理の組み合わせが,スズメノテッポウとカズノコグサの発生量に及ぼす影響について検証した.その結果,グリホサートカリウム塩液剤が無処理では,部分浅耕播種は「農家慣行」に比べてスズメノテッポウの生体重が202〜321%,残草個体数が117〜185%に,カズノコグサの風乾重が190%,残草個体数が183%に増加したものの,グリホサートカリウム塩液剤処理と部分浅耕播種を組み合わせた場合は,「農家慣行」に比べて,スズメテッポウの生体重を22~24%,残草個体数を25~53%に,カズノコグサの風乾重を5%,残草個体数を13%に低減できた.