九州地域の高温に耐える玄米外観品質が優れる系統・品種を育成するために,高温登熟耐性基準品種の共同選定を,農研機構九州沖縄農業研究センター,福岡県農林業総合試験場,佐賀県農業試験研究センター,長崎県農林技術開発センター,大分県農林水産研究指導センター,熊本県農業研究センター,宮崎県総合農業試験場,鹿児島県農業開発研究センターで行った.九州地域の高温登熟耐性の基準品種として,“極早・早”熟期では 「なつほのか」を“強”,「みねはるか」を“やや強”,「日本晴」を“中”,「黄金晴」を“やや弱”,「初星」と「祭り晴」を“弱”に選定した.“中”熟期では「おてんとそだち」を“強”,「コガネマサリ」を“やや強”,「にこまる」を“中”,「シンレイ」を“やや弱”,「ヒノヒカリ」を“弱”とし,“晩・極晩”熟期では「ニシヒカリ」を“やや強”,「たちはるか」を“やや弱”,「あきさやか」を“弱”として選定した.