日本作物学会紀事
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研究・技術ノート
暖地地域における水稲の高温登熟耐性基準品種の選定
田村 克徳片岡 知守中西 愛佐藤 宏之田村 泰章坂井 真山口 修和田 卓也坪根 正雄多々 良泉徳田 眞二吉田 桂一郎古賀 潤弥中山 美幸藤井 康弘三ツ川 昌洋清水 康弘長谷川 航白石 真貴夫永吉 嘉文松浦 聡司若松 謙一佐藤 光徳園田 純也竹内 善信
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2018 年 87 巻 2 号 p. 209-214

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抄録

九州地域の高温に耐える玄米外観品質が優れる系統・品種を育成するために,高温登熟耐性基準品種の共同選定を,農研機構九州沖縄農業研究センター,福岡県農林業総合試験場,佐賀県農業試験研究センター,長崎県農林技術開発センター,大分県農林水産研究指導センター,熊本県農業研究センター,宮崎県総合農業試験場,鹿児島県農業開発研究センターで行った.九州地域の高温登熟耐性の基準品種として,“極早・早”熟期では 「なつほのか」を“強”,「みねはるか」を“やや強”,「日本晴」を“中”,「黄金晴」を“やや弱”,「初星」と「祭り晴」を“弱”に選定した.“中”熟期では「おてんとそだち」を“強”,「コガネマサリ」を“やや強”,「にこまる」を“中”,「シンレイ」を“やや弱”,「ヒノヒカリ」を“弱”とし,“晩・極晩”熟期では「ニシヒカリ」を“やや強”,「たちはるか」を“やや弱”,「あきさやか」を“弱”として選定した.

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© 2018 日本作物学会
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