抄録
簡易積算日射計は, フィルムに色素を展着させたもので露光にtリ退色することから日射量を測定するもので, 軽量(70mg, 12mm×35mm), 安価, 同時に多くの点で測定できる. 圃場条件下で生育させた2品種のダイズ2個体の全ての小葉に簡易積算日射計を貼り付け, 小葉面の受けた2日間の積算日射量を測定した. 各層の平均受光量は, 地面に近くなるにしたがい次第に小さくなった. 全小葉のうち数枚は全天日射量と同程度の日射を受けていた. 受光量のうち分枝の小葉で受光される割合は, 開花期には約60%, 幼莢期には約70%であった. また, 頂小葉の受光量は左右小葉に比べ4-10%大きかった.