日本作物学会紀事
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面積データに基づく輪作体系の解析手法 : 第2報 輪作体系の確認結果及びその検定
松崎 守夫橋本 知義昆 忠男豊田 政一
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1994 年 63 巻 1 号 p. 15-20

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抄録
前報において主要な3年作付の抽出を行った. この報告では主要な3年作付を連結することにより, 輪作体系の確認, 及びその出現面積比率の計算を行なった. 淡色黒ボク士では3通りの輪作体系(1)テンサイ→バレイショ→コムギ(出現面積比率11.4%), (2)テンサイ→バレイショ→スイートコーン→コムギ(24.0%), (3)テンサイ→バレイショ→コムギ→コムギ(11.6%)を, 黒ボク士では2通りの輪作体系(4)テンサイ→バレイショ→コムギ→コムギ(23.6%), (5)テンサイ→バレイショ→スイートコーン→コムギ→コムギ(7.5%)を輪作体系とみなすことができた. 調査地点における主要作物の作付間隔は確認した輪作体系とほぼ一致したため, 本手法を用いて輪作体系を数量的に評価することができると考えられた. また, 輪作体系は作付比率と秋播コムギの作期に規制されていると考えられた.
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