日本色彩学会誌
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ビッグデータ解析に基づく配色応用システム研究
鄭 暁紅
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2017 年 41 巻 3+ 号 p. 92-94

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抄録
 本研究の研究目的は,現実の世界から得た大量の画像を利用して統計し,概念特に抽象的概念(例えば感情の概念)の主要な色彩組み合わせの法則を判明し,改良した合理的な配色プランを提案する. 研究内容には主に以下のようなことが含まれている:大量の画像を通じて具体的な概念と抽象的な概念の主要な色分布をまとめ,その上でそれに関するデータベースを構築し,検索しやすいようにする;各概念に対応する画像と色分布をデータベースに保存し,画像のメインカラーを正確に抽出し,メインカラー以外の色彩に影響される事を避ける;各種類の画像に個別差が存在する場合,科学的合理的に各概念の主要な色分布の統計方法を研究する;画像のタグが決して正確でない場合,得た画像の分類とソートの方法を研究し,画像に含まれた色情報などの複雑な情報をどう利用するかを研究する. 本研究は色彩心理学及び関係する学問に特別な意義がある.第一に,ビッグデータ時代の潮流に順応し,深層学習のアルゴリズムと結合し,大量の画像から配色プランを獲得し,より科学的な研究の結論を得る.第二に,感情など抽象的な概念は根拠のある配色を得,配色プランを科学的で信頼性の高いものにする.第三に,デザイン領域や芸術領域に応用ができる.
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