日本色彩学会誌
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視覚特性を考慮した写像性評価法
渡辺 修平曽根 拓郎
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2018 年 42 巻 6 号 p. 255-

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抄録

 製品の質感の良否を決める重要な要素の1つに,表面に写り込んだ像の鮮明さを表す写像性がある.写像性を評価するための計測方法はいくつかあるが,人間の視覚特性を考慮しておらず,表面反射特性のみを計測しているため目視との相関が悪い,また,接触式のために表面を傷つける恐れがあるという問題があった.上記課題を解決するため,まず筆者らは写像性が最も重要視されるソリッドブラック塗装を研究対象とし,次に,計測対象範囲を拡大させ,有彩色やメタリック塗装を対象とした非接触かつ目視相関の高い評価法開発を行った.計測には,エッジパターンを投影し,ハイパースペクトルカメラで計測する装置を構築した.評価式は,エッジの歪みに対して視覚特性の重み付けをした空間周波数特性と,サンプル面の色情報に基づく色差を説明変数としたモデルを提案した.その結果,官能評価結果との間に非常に高い相関を得ることができた.

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© 2018 一般社団法人 日本色彩学会
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