日本色彩学会誌
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日本色彩学会第50回全国大会[東京]ʼ19 発表論文集
「ワクワク」感の色彩描画表現に関する研究" -日韓大学生の比較―
裵 湖珠佐々木 千加
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2019 年 43 巻 3+ 号 p. 178-

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抄録

本研究は人の感情の中でワクワク感を視覚的に表す事をどんな色や表現方法で表すのかを調べる事で本来持っているワクワク感が持つ感情の普遍的で客観的な資料を提案する事が目的である.第49回日本色彩学会全国大会にて発表した研究結果を元にし今回は日本と韓国の比較を行った.内容を考察するとワクワク感を感じた人の中で暖色系色を男女共に選んでいた.特に女性は確実な形で表現するより言葉が持っているイメージを抽象的な形で表現する傾向が見られた.去年「わくわく感」の研究で641名を対して調査結果では,一番選多く選んだ色は男女共に「赤色」であったが,今回は日本の場合,男性は同じ「赤色」ですが,女性の場合は「オレンジ色」であった.総合的には日本は「オレンジ色」が一番目の色で若い世代では「黄色」の選びも多く,韓国の場合,男女共に「ピンク色」が一番で選ばれた色で2番目選んだ色は「赤色」であった.色の配色関係では日本の場合は①赤色-黄色-オレンジ色,②赤-黄色-ピンク色,③赤色-黄色-水色,韓国は「ピンク色-赤色-黄色」が唯一に3色配色が一致した.

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© 2019 一般社団法人 日本色彩学会
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