抄録
近年国内外でのオープンサイエンスへの関心の高まりを受けて,図書館だけでなく関連部署と連携し研究データ管理支援に取り組むことが求められている。お茶の水女子大学では2021年6月にタスクフォースを設置し,研究データ管理(RDM)支援体制の構築と推進を行ってきた。本稿では機関リポジトリ及び図書出版支援事業等の従来型のオープンアクセス(OA)推進を目指すサービスに加え,GakuNin RDMの利用促進の取り組み,本学研究者を対象にした研究データ管理についての意識調査について報告する。さらに,これらの学術情報管理基盤を有効に活用するための今後の課題について論じる。