抄録
琉球大学は令和5年(2023年)7月5日付けで出版会を設置した。そして,出版会の事務は附属図書館が担当する。電子ジャーナルの普及に伴ってILL(文献複写)が減少したとされるが,情報の電子的な流通は更に進展し,これまで以上に図書館業務への様々な影響が予想される。それらの影響が,出版会を附属図書館が担当することで回避できるものではないが,出版会の設置と並行して,従来の図書館業務との連続性も考慮しつつ「今後の図書館」を模索し,他部署が担当していた業務の附属図書館への移管もしている。必ずしも大きな変革ではないが,琉球大学出版会設置と,その前後の琉球大学附属図書館の変革について述べる。