2011 年 91 巻 p. 44-47
平成22年度に派遣された国立情報学研究所実務研修について,研修生の立場から報告する。今回の派遣は,大学図書館間とNIIとの連携によって学術情報流通基盤を支える上で,静岡大学としてもその連携に貢献する目的があった。研修のプランニングは主に研修生とNII学術コンテンツ課の協議により決定した。研修期間の3ヶ月間のそれぞれの月毎にテーマを定めて,NIIコンテンツサービスと機関リポジトリの連携を中心に,メタデータによるシステム間連携の課題に取り組んだ。研修成果として,メタデータフォーマットの拡張案を提示した。また,研修を通してNIIや他大学図書館の実態を知り,課題を解決していくためには大学図書館間やNIIとの更なる協同が重要であることが確認できた。