日本透析療法学会雑誌
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慢性透析患者に併発した破裂脳動脈瘤に対し, 急性期手術を施行した2症例
鷹橋 浩脇田 邦彦見田 登宮崎 滋表 哲夫佐々木 寛尾崎 信彦後藤 聡高村 春雄
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1989 年 22 巻 3 号 p. 331-335

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抄録
慢性透析患者に, 脳動脈瘤によるクモ膜下出血を併発した症例を2例経験した. 症例は50歳の男性 (Hunt Grade I) と38歳の女性 (Grade IV) で, 両症例とも頭部CT所見よりクモ膜下出血と診断し, 脳血管造影後, 減圧開頭neck clipping術を施行した. 術後は脳ヘルニアを防止するため減圧開頭を施行し, 脳浮腫の予防として高浸透圧製剤およびステロイドを通常の脳動脈瘤症例と同量使用した.
また透析はクモ膜下腔内の出血防止と, 厳密な体液管理を行う目的で, 連日無ヘパリン透析を施行した. さらに透析による血漿浸透圧低下を防止する目的で高Na透析および高浸透圧製剤の持続点滴を行った結果, 透析中の血漿浸透圧, 頭蓋内圧および意識レベルをほぼ一定に保つことができた. 現在は両症例とも独歩可能で経過は良好である. 従って, 慢性腎不全という背景が存在した場合でも, 通常の脳外科的治療を基本として, 適切な血液浄化法を選択し, 施行すれば, 積極的な治療も充分可能であると考えられた.
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© 社団法人 日本透析医学会
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