2026 年 36 巻 Special_Issue 号 p. s74-s78
PFASと呼ばれる化合物の範囲は定義の変更によりこの10~20年の間に大きく拡大している。その中には有害性が高いものもあれば,無視できるものもある。フッ素ポリマーも含めたPFASにはカーボンニュートラルの社会や高度情報通信社会の実現に不可欠なものも含まれている。また,有害性が無視できるような場合でも効果的な廃棄物処理技術やリサイクル技術が存在しないことはサプライチェーン構築の上で許容されなくなっている。本稿ではフッ素系イオン液体や二次電池用PFAS,さらにはポリマーであるPVDFやFEPのような「先端PFAS類」が,亜臨界水を用いることで効果的に無機化できること,一部の材料については得られたF-から原料である人工蛍石が得られることを示した。