環境化学
Online ISSN : 1882-5818
Print ISSN : 0917-2408
ISSN-L : 0917-2408
PCB含有シーリング材迅速判定法の検討
藤原 英隆鶴川 正寛松村 千里森口 祐三中野 武
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 13 巻 1 号 p. 69-76

詳細
抄録
シーリング材中のPCB含有確認を迅速に行うため, 多種のシーリング材の中からポリサルファイド系シーリング材を迅速に判定する方法の検討を行った。まず, 事前の聞き取り調査により調査対象建築物を絞り込んだ後, 試料採取を行い, (1) 外観の観察, (2) 官能試験, (3) 蛍光X線による含有元素分析, (4) 硝酸への溶解, 以上の4種類の方法を用い判定を行った。HRGC-ECDにより各シーリング材のPCB含有量の測定を行った結果, PCB含有が確認されたシーリング材はほぼ全て判定法によりポリサルファイド系と判定された材料であった。それらPCB含有量は0.05~19.1%であった。また, HRGC-MSによるPCB同族体分布結果から使用されたKCの種類が予測できた。
著者関連情報
© 日本環境化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top