環境化学
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LC/MSによる環境水中イルガロール1051の分析
上堀 美知子今村 清服部 幸和
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2005 年 15 巻 2 号 p. 421-427

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抄録
環境水中の微量のイルガロール1051をLC/MS法により高感度で選択的に分析する方法を検討した。LC分析の分離カラムはSUMIPAXODSA-210MS (2.0mmi.d.×150mm, 5μm) を用い, MSはESI-Positivemodeに設定した。海水等環境水中のイルガロール1051を捕集剤 (Sep-Pak PlusC-18) に捕集し, アセトニトリルで溶出した。捕集剤への捕集効率は97~100%であった。分析の繰返し測定精度の相対標準偏差は3.7~6.1%, 検出限界は0.05ng/lであった。同方法を環境試料水の分析に応用した結果, 大阪湾の大阪府環境基準点等におけるイルガロール1051の濃度レベルは0.4~3.6ng/lであることが分かった。
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© 日本環境化学会
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