東日本整形災害外科学会雑誌
Online ISSN : 2433-569X
Print ISSN : 1342-7784
症例報告
人工股関節全置換術後反復性脱臼に対して温存したカップ内にDual Mobility Systemをセメント固定し再置換術を施行した1例
仲田 裕紀穂坂 邦大藤巻 裕久李 賢鎬齋藤 修德橋 泰明
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2018 年 30 巻 4 号 p. 600-604

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抄録

症例は72歳男性.13年前に左変形性股関節症に対してTHAを施行したが,1年前から坐位でも頻回に脱臼するようになった.インプラントの設置角度・固定性に問題なく,高度のパーキンソン病による廃用があることから,不安定性が原因の反復性脱臼と考え再置換術を施行した.手術はカップ・ステムを温存したうえで,カップ内にDual Mobility Systemをセメントで固定した.術後6ヵ月と短期ではあるが,再脱臼なく良好な成績が得られている.

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© 2018 東日本整形災害外科学会
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