東京女子医科大学整形外科
2019 年 31 巻 2 号 p. 204-209
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歩行困難等を主訴に来院し神経学的にTh6横断型胸髄症の診断となった.MRIでTh3-7にtapering像を呈する脊髄圧迫を認め内科的治療を行ったが改善せず,硬膜外腔の生検でも診断にいたらなかった.麻痺の進行のため緊急手術となり,Th3-6に硬膜の肥厚を認め切除した.術後,麻痺の改善は乏しい.MRIで特徴的なtapering像を認めれば肥厚性硬膜炎を考慮すべきである.肥厚性硬膜炎と好酸球性多発血管炎性肉芽腫症を合併した報告は本例が初めてである.
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