東日本整形災害外科学会雑誌
Online ISSN : 2433-569X
Print ISSN : 1342-7784
学術集会発表論文
持続局所抗生剤潅流療法と局所皮弁が有用だった頚椎椎弓形成術後感染の1例
陸 伊洋大原 建土屋 流人
著者情報
ジャーナル 認証あり

2025 年 37 巻 1 号 p. 45-48

詳細
抄録

77歳女性.頚髄症に対し頚椎椎弓形成術を施行した.術後22日に創部より排膿があり,術後感染と診断した.洗浄デブリードマンを行ったが感染は鎮静化せず,創部が離開し皮膚欠損が生じた.術後37日にCLAPと局所皮弁を行った.感染は鎮静化したがチューブ抜去後に皮下血腫が生じ,血腫除去とCLAPを行い治癒した.頚椎術後感染と皮膚欠損に対しCLAPと局所皮弁が有用だったが,安全性は今後も検討が必要だと考える.

著者関連情報
© 2025 東日本整形災害外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top