2016 年 23 巻 2 号 p. 130-133
骨接合術を要した小児肘関節脱臼骨折症例について報告する.2007年11月から手術して8か月以上の経過観察ができた4例4肘を対象とした.男2例,女2例で,手術時の年齢は4~14歳,平均10歳であった.受傷から手術までは平均4日であった.手術した骨折部位は内側上顆が3例,外側顆が1例であった.術後経過観察期間は平均1年8か月であった.最終調査時は全例で骨癒合し,疼痛もなかった.肘関節の平均可動域は伸展5°,屈曲141°であった.重大な合併症もなかった.小児の肘関節脱臼骨折に対してはできるだけ早めに脱臼整復し,大きな骨片で転位がある場合や不安定な場合に手術が必要となる.正確に骨折部を整復し,強固に固定できれば手術成績は良好といえる.4例の報告であったが,診断,整復,手術が困難な症例もあり,注意が必要である.