2016 年 23 巻 2 号 p. 137-139
目的:まれな肘頭骨折を合併した小児上腕骨内側上顆骨折例を2例経験したので報告する.
症例1:11歳男児.サッカ-中接触して転倒し受傷.Watson-Jones type 2上腕骨内側上顆骨折と肘頭骨折を認め,外反動揺性を認めるため手術を行った.術後9か月で右肘屈曲130°伸展-10°と軽度伸展制限が残存するも支障がない
症例2:11歳男児.跳び箱をしていて着地した際に受傷.Watson-Jones type 2上腕骨内側上顆骨折と肘頭骨折を認め,外反動揺性を認めるため手術を行った.術後6か月で右肘屈曲145°伸展-5°と軽度伸展制限が残存するも支障はない.
考察:肘頭骨折を合併した上腕骨内側上顆骨折は発生頻度もまれと考えられ,診断において今回のような症例では肘頭骨折の転位が軽度なため見逃す可能性があると思われ,転位のある上腕骨内側上顆骨折例では注意深く診断する必要がある.