日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅳ.成人骨折・脱臼
成人上腕骨遠位部骨折の治療成績
岩田 勝栄北野 陽二
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 23 巻 2 号 p. 158-161

詳細
抄録

 当院で手術を施行した上腕骨遠位部骨折の治療成績をsingle plate固定群(以下SP群)とdouble plate固定群(以下DP群)に分けて調査した.対象は16例で平均年齢80.1歳,男性4例,女性12例,骨折型はAO分類A2が10例,A3が2例,C1が4例であった.手術法はSP群が11例,DP群が5例であった.全例骨癒合が得られたが,術後合併症としてSP群で内側上顆骨折,内側過剰仮骨形成,遠位スクリュー設置位置不良が認められ,DP群では創治癒遅延,橈骨神経麻痺,遠位スクリューの関節内穿孔が見られた.Jupiterの評価基準ではexcellent 6例,good 9例,fair 1例であった.今回の検討から関節内骨折例,および関節外骨折のうち骨折部が遠位に存在する例,粗鬆骨を伴う内側粉砕型例はdouble plateを選択し,それ以外の関節外骨折ではsingleplate固定で対応できると考察した.

著者関連情報
© 2016 日本肘関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top