2016 年 23 巻 2 号 p. 330-334
単純MRIにて短橈側手根伸筋(以下ECRB)腱起始部にT2高信号領域を認めた難治性上腕骨外側上顆炎7例7肘を対象とした.関節鏡で滑膜ひだに対して切除,関節包断裂に対して関節包と隣接するECRB腱の郭清を行った.さらに外側上顆から遠位を切開し関節外からECRB腱起始部を末梢に前進させsuture anchorを用いて再縫着する手術を施行した.
術前みられた外側の圧痛,疼痛誘発テストは術後1例を除き全例で陰性化し,全例もとの仕事やスポーツに復帰した.術前関節造影で関節包外に漏出した3例は関節鏡所見でBaker分類type II 2例,type III 1例で滑膜ひだはなく,他の4例はMullett分類type II以上の滑膜ひだを認めたが関節包断裂はなかった.JOA-JES scoreで術前平均30.6点が術後90.7点に改善した.
難治性上腕骨外側上顆炎に対する肘関節鏡を併用したECRB腱修復術の成績は良好であった.