2016 年 23 巻 2 号 p. 366-370
野球選手の上腕骨小頭離断性骨軟骨炎(小頭OCD)の手術成績を検討することを目的とした.対象は31例31肘であり,年齢は11~16歳(平均13.9歳)であった.手術法は鏡視下廓清術:15肘,骨軟骨片固定術:5肘,および骨軟骨柱移植術:11肘であった.病型とICRS OCD分類別の成績を術前,術後1年時JOA-JES score,自動屈曲,伸展角度,競技復帰状況で評価した.各手術とも外側広範型OCD IV以外は術後概ね良好に回復していた.外側広範型OCD IVの鏡視下廓清術,骨軟骨柱移植術の成績は不安定であった.外側広範型OCD IVの3肘以外は完全復帰していた.外側広範型OCD IVを生じさせないために早期発見,早期治療,保存療法の徹底,手術手技の習熟,新たな手術手技の検討が必要である.