2016 年 23 巻 2 号 p. 394-397
今回われわれは橈骨頭に生じた離断性骨軟骨炎に対して手術を行った症例を2例経験したので報告する.
症例1:12歳男性,小学校時よりソフトボールのピッチャーとして活動をしていた.左肘関節痛を主訴に近医より紹介となり,左肘関節の腫脹,運動時痛,可動域制限(35度~120度),画像検査にて橈骨頭の不整,軟骨の分離を認めた.遊離体摘出および骨軟骨移植術を施行し,術後は3か月後より投球を開始し6か月で完全復帰した.
症例2:14歳男性,テニス活動中に右肘痛を訴え近医より紹介となった.右肘関節の軽度水腫,回内外時の疼痛,橈骨頭の圧痛,画像検査にて橈骨頭骨軟骨の欠損を認めた.遊離体を骨釘およびワイヤーで固定し,術後は3か月後より素振りを開始し6か月で完全復帰した.
手術にて関節面を修復した症例は報告が少ないが,関節内の骨欠損は変形の原因となり得るため,上腕骨小頭同様に関節面を修復すべきと思われる.