2017 年 24 巻 2 号 p. 145-147
上腕骨遠位端coronal shear fractureの中で顆部後壁の粉砕を伴うDubberley分類type B骨折症例の治療成績を検討した.対象は6例6肘で手術時平均年齢は67.6歳であり,骨折型はtype1B 2例,3B 4例であった.
手術では5例は後方アプローチでうち2例はparatricipital approachにて進入した.1例は外側アプローチにて進入した.全例とも小頭および滑車を整復,仮固定の後,headless screwおよび後外側ロッキングプレートにて固定した.
結果は全例で骨癒合し,最終観察時肘関節可動域は平均で伸展-21°屈曲123°,JOA-JES scoreは平均85.3点であった.
本骨折は後壁の粉砕が強く内固定に難渋することの多い骨折であるが,正確な整復およびロッキングプレートによる強固な内固定の施行により,早期からの可動域訓練が可能となり比較的良好な成績が獲得可能であった.