2017 年 24 巻 2 号 p. 15-18
小児上腕骨顆上骨折に経皮的鋼線刺入固定を施行し,骨癒合が確認できた56例症例に対して,鋼線の刺入方法に着目して術後成績を検討した.上腕骨の骨折部後方骨折部からintrafocal pinning(PI)を使用しない群30例,使用群26例を比較した.阿部の分類別症例数,X線学的評価およびFlynnの臨床評価を行った.PI使用群のうち,Kirschner鋼線(以下KW)を2本使用群(以下KW2)13例と3本使用群(KW3)13例の群間でも同様に比較した.結果はPI使用群に阿部の分類で4型が多く含まれていた.X線学的評価およびFlynnの臨床成績で有意差は認めなかった.KW2に比べ,KW3に阿部の分類で4型が多く含まれていた.鋼線の刺入方法による術後成績に差は認めなかったが,転位の強い症例で,intrafocal pinningを使用例,KWを多く使用する例が多かった.