日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
I.小児骨折・先天性疾患
小児上腕骨顆上骨折に対する鋼線の刺入方法による手術成績の比較
森崎 真介藤原 浩芳小田 良
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 24 巻 2 号 p. 15-18

詳細
抄録

 小児上腕骨顆上骨折に経皮的鋼線刺入固定を施行し,骨癒合が確認できた56例症例に対して,鋼線の刺入方法に着目して術後成績を検討した.上腕骨の骨折部後方骨折部からintrafocal pinning(PI)を使用しない群30例,使用群26例を比較した.阿部の分類別症例数,X線学的評価およびFlynnの臨床評価を行った.PI使用群のうち,Kirschner鋼線(以下KW)を2本使用群(以下KW2)13例と3本使用群(KW3)13例の群間でも同様に比較した.結果はPI使用群に阿部の分類で4型が多く含まれていた.X線学的評価およびFlynnの臨床成績で有意差は認めなかった.KW2に比べ,KW3に阿部の分類で4型が多く含まれていた.鋼線の刺入方法による術後成績に差は認めなかったが,転位の強い症例で,intrafocal pinningを使用例,KWを多く使用する例が多かった.

著者関連情報
© 2017 日本肘関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top