日本肘関節学会雑誌
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Print ISSN : 1349-7324
VII.神経
幼少期の上腕骨外側顆骨折後偽関節による遅発性尺骨神経麻痺の1例
森澤 妥吉田 篤高山 真一郎
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2017 年 24 巻 2 号 p. 338-340

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抄録

 幼少期の上腕骨外側顆骨折後偽関節による遅発性尺骨神経麻痺の1例を報告する.

 症例は33歳の女性で20年前に受傷し保存的加療をうけた.その後,7~8年前から肘に負担をかけると肘関節痛があった.また,しびれも徐々に増悪してきたため当科を初診した.初診時所見としては、尺骨神経領域にしびれ,肘部管にTinel like signがあり,握力低下,ピンチ力低下が認められた.単純X線像で上腕骨外側顆骨折後偽関節,外反肘変形を認め,それによる遅発性尺骨神経麻痺と診断した.手術は尺骨神経皮下前方移所,偽関節手術,上腕骨内反骨切り術を一期的に施行した.術後5年にて手のしびれ・肘関節痛は改善した.尺骨神経麻痺に対する神経の除圧は絶対的手術適応である.偽関節手術と外反肘に対する矯正骨切り術の一期的同時施行は難易度が高く,骨切り位置,インプラントの種類・設置位置なども十分に計画する必要がある.手技的な煩雑さが予想される場合は二期に分けて施行するほうがいい.

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