日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
I.小児骨折・先天性疾患
Triceps-splittingアプローチが有効であった小児上腕骨顆間骨折の1例
辻沢 容彦大幸 英至山口 太平
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 25 巻 2 号 p. 8-10

詳細
抄録

 遠位端の関節面に及ぶT字の骨折線を認め上腕骨顆間T字骨折と診断し,Van Gorder法によるアプローチを用いて観血的整復固定術を施行した.術後2年の単純X線像では左右差,可動域制限を認めなかった.成人においてはolecranon osteotomyアプローチが一般的であるが,小児においてはtriceps-splittingアプローチが術後可動域改善に優れていると報告されている.小児上腕骨顆間T字骨折においてtriceps-splittingアプローチの中でも関節面を大きく展開できるVan Gorder法の有用性について検討した.

著者関連情報
© 2018 日本肘関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top