日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
II.成人骨折・脱臼
高齢者の上腕骨遠位端骨折(AO/OTA Type A)に対する,内側にHCSを用いたSingle Plate法の治療成績
國分 直樹松山 優実
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2018 年 25 巻 2 号 p. 88-91

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抄録

 高齢者上腕骨遠位端骨折に対する手術法はdouble plate法が主流であるが,その侵襲の大きさから症例に応じた低侵襲な手術を選択すべきとの意見もある.当院ではAO type Aで内側に骨性支持が得られる症例に対し,内側にHCSを用いたsingle plate法を行っておりその治療成績を検討した.対象は当院にて手術を行ったAO typeA 11例(A2:9例,A3:2例),平均年齢85歳,手術は外側にはLCP-DHP外側(Depuy Synthes),内側はHCS 4.5(Depyuy Synthes) を使用した.結果,合併症なく全例で骨癒合が得られ,肘関節可動域は屈曲120.5度,伸展-16度,MEPSはexcellent 7例,good 3例,fair 1例であった.慎重な症例選択と正確な手術手技を心掛けることで,本法は高齢者上腕骨遠位端骨折AO type Aにおいて有用と考える.

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© 2018 日本肘関節学会
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