抄録
成人Monteggia骨折は,high energy traumaを受傷機転とするケースが多く,尺骨骨折部は粉砕骨折など複雑な形態を呈する割合が高いことから,治療に難渋することが多い.症例は,30歳,男性で交通外傷により尺骨骨幹部中央1/3および近位1/3における重複骨折および橈骨頭の前方脱臼を認め,Monteggia骨折(Bado Type I)と診断した.手術は尺骨背側アプローチにより両骨折部を直視下に整復し,それぞれ3.5mm LC-LCP(Depuy Synthes ®)による内固定を行なった.最終観察時,日整会-日肘会 肘機能スコア96点と良好な治療成績が得られた.