抄録
症例は64歳男性.剪定中に高さ3mから転落受傷し上腕骨遠位端粉砕骨折を認めた.人工肘関節置換術も考慮したが,比較的活動性の高い60代であり,CTでLateral Colume(以下LC)とMedial Colume(以下MC)の再建が可能と考え,観血的骨接合術を行った.後方アプローチで上腕骨関節面を展開し,LCとMCを可及的にK-wireで仮固定し,VA DHPのダブルプレートで支持を再建した.内固定困難な肘頭窩部(Tie arch)はトリミングした腸骨を移植し,両側よりlocking screwで固定した.一般的にTypeCは遠位骨片を一体にしTypeAにしてplatingを行うが,本症例の様なTie arch部が粉砕している場合はLCとMCをアナトミカルプレートで部分固定後,最後にTie arch部の欠損に対して移植骨を用いて再建することは粉砕例での一つの方法と考えられた.