抄録
目的:肘関節terrible triad injuryに対する治療成績をまとめ,治療戦略を考察する.
対象と方法:2015年以降TTIに対し当院で手術を行った12例13肘を後ろ向きに調査した.手術時年齢は平均57.5歳,経過観察期間は平均35.2ヶ月.手術の基本方針は ,1)外側支持機構の修復,2)前方支持機構の修復,3)内側靭帯修復,4)ヒンジ付創外固定の順とした.評価は可動域,Mayo Elbow Performance Score(MEPS)とDASHを調査した.
結果:平均可動域は,伸展 -18,屈曲130度,MEPSは平均92 点,DASHは平均32点であった.再脱臼は3肘に認め,その要因はそれぞれ橈骨頭骨折の修復不良,鈎状突起の修復不全,外側靭帯修復の破綻であった.
考察:前方要素の修復は症例に応じた対応が必要であり,創外固定の併用も積極的に行って良いと考えられた.