日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅲ. 外傷・外傷合併症
小児上腕骨内顆骨折の1例
山口 桜森田 晃造梅澤 仁
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キーワード: 小児, 上腕骨内顆骨折
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2022 年 29 巻 2 号 p. 42-44

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抄録
【はじめに】上腕骨内顆骨折は小児の肘関節周辺骨折のうち1-2%以下と稀な外傷である.観血的整復固定術により良好な結果が得られた1例を報告する.【症例】9歳男児.左肘関節伸展位で手をつき受傷,画像所見から Milch typeⅠ,Bensahel type 3 の左上腕骨内顆骨折と診断し,観血的整復固定術を施行した.3週間の外固定の後関節可動域訓練を行い,術後4.5か月で抜釘を行った.初回術後6か月の時点で明らかな変形は認めず関節可動域は0-145度と良好な結果が得られている.【考察】本骨折はSalter-HarrisのⅣ型の成長軟骨板損傷であり変形や機能障害を防ぐためには早期の正確な診断と整復が要求される.本症例では受傷後早期に診断に至り,直視下で確実に骨折部を整復固定することで良好な結果が得られた.今後も成長障害の有無については慎重な経過観察が必要である.
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© 2022 日本肘関節学会
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