抄録
遠位上腕二頭筋腱断裂の2例の手術治療を経験したので報告する.
症例1:40代男性.倒れたバイクを起こそうとした際に遠位上腕二頭筋腱断裂を発症し,患者希望で保存療法を行ったが疼痛が持続するため受傷から6週後に手術を施行した.手術は断裂腱をcortical buttonとinterference screwを用いて橈骨粗面に直接固定を行った.
症例2:40代男性.倒れてきたテレビを腕で受け止めた際に遠位上腕二頭筋腱断裂を発症し,コロナウイルスパンデミックの影響で受傷から9週後に手術を施行した.手術は症例1と同様とした.
受傷から6週間以上経過しており腱の短縮を認めたが,両例とも解剖学的な一次修復が可能であり術後良好な成績を得られた.