抄録
目的:上腕骨小頭離断性骨軟骨炎(OCD)症例,内側型投球障害肘(内側型)症例および健常野球選手の胸郭運動,肩甲骨上方回旋運動,鎖骨挙上運動を比較し,OCD症例の身体機能の特徴を検討することである.
方法:対象はOCD群6名,内側型群11名,健常野球選手10名(コントロール群)とした.上肢下垂位と最大外転位での単純X線両肩正面像から上位胸郭運動量,肩甲骨上方回旋運動量,鎖骨挙上運動量を算出し,3群間で比較した.
結果:OCD群と内側型群の上位胸郭運動量はコントロール群より低値であった.OCD群の肩甲骨上方回旋運動量は内側型群とコントロール群より低値であった.
考察:OCD症例は上位胸郭運動量低下と肩甲骨上方回旋運動量低下を有している可能性があった.