抄録
上腕骨外側上顆炎における集束型体外衝撃波療法(以下ESWT)には一定の治療効果が報告されているが,その適応範囲は未だ不明な点が多い.本研究では治療効果に影響する因子を調査し,適応の有無を明らかにすることとした.対象は,ESWTを施行した144例165肘とした.方法は,治療結果から成績良好群と不良群に分け,患者背景である年齢,性別,利き手罹患率,初診時・最終時Numerical Rating Scale(以下NRS),罹病期間,ESWT照射回数 ,職業,趣味由来について比較検討した.結果は,約7割に疼痛軽減が得られ,年齢 ,職業,初診時NRSで有意差がみられた.また,職業では事務系職は効果が高い可能性が示唆された.一方肉体労働系の効果は様々だった.ESWTの効果に影響する患者背景として,職業場面での負荷量や繰り返される動作の特徴の違いが示唆され,それらを考慮して施行を検討する必要がある.