日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅴ. 上顆炎・腱付着部炎
上腕骨外側上顆炎に対する体外衝撃波療法の治療効果に影響する因子について -患者背景による比較-
彌富 雅信鶴田 敏幸小松 智峯 博子井上 美帆
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 30 巻 2 号 p. 327-329

詳細
抄録
 上腕骨外側上顆炎における集束型体外衝撃波療法(以下ESWT)には一定の治療効果が報告されているが,その適応範囲は未だ不明な点が多い.本研究では治療効果に影響する因子を調査し,適応の有無を明らかにすることとした.対象は,ESWTを施行した144例165肘とした.方法は,治療結果から成績良好群と不良群に分け,患者背景である年齢,性別,利き手罹患率,初診時・最終時Numerical Rating Scale(以下NRS),罹病期間,ESWT照射回数 ,職業,趣味由来について比較検討した.結果は,約7割に疼痛軽減が得られ,年齢 ,職業,初診時NRSで有意差がみられた.また,職業では事務系職は効果が高い可能性が示唆された.一方肉体労働系の効果は様々だった.ESWTの効果に影響する患者背景として,職業場面での負荷量や繰り返される動作の特徴の違いが示唆され,それらを考慮して施行を検討する必要がある.
著者関連情報
© 2023 日本肘関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top