抄録
上腕骨外側上顆炎(LE)に関し,MRIを用いたCommon extensor tendon(CET)起始部の腱損傷と身体所見の関連性には一定の見解が得られていない.そこで今回,集束型体外衝撃波治療(FSW)前におけるMRI評価がFSWの疼痛改善に及ぼす影響について調査した.FSWを行った難治性LE 68例68肘を対象とした.FSWは合計9回行った.治療前MRI画像によりCET腱損傷を3段階に分類した.更にCET表層の輝度変化の有無にも着目した.疼痛改善率はFSW開始前後の動作時痛と圧痛から算出し,重回帰分析を用いてMRI所見との関連性を検討した.重回帰分析の結果はCET 表層の輝度変化のみが抽出され,CET 表層の輝度変化を認める症例は有意に疼痛改善率が低下していた.CET腱損傷との関連性は認めなかった.難治性LEにおける疼痛誘発部位は,CET表層の輝度変化が関与している可能性が示唆された.