抄録
高齢者の上腕骨通顆骨折(AO分類A2-3)に対してONI transcondylar plate(以下ONI plate)によるsingle plate+Canulated Cancellous Screw(以下CCS)固定を行い,その治療成績について検討した.2014年6月から2021年12月までに上腕骨通顆骨折AO分類A2-3と診断された65歳以上の症例に対して外側single plate+CCSで骨折観血的手術を施行し,術後3か月以上経過観察できた21例を対象とした(男性2例,女性19例,平均年齢80.2歳,術後経過観察期間平均10.8か月).術後,全例骨癒合を得られた.肘関節の平均可動域は屈曲119.5度,伸展-8.7度,JOA scoreは平均88.9点であった.術後合併症は2例にCCSの緩みが生じ肘関節の可動域制限を認めたが,治療成績は概ね良好で,本法は有用であると考えられた.