日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅲ. 外傷・外傷合併症
小児屈曲型上腕骨顆上骨折に上腕骨内上顆骨折を合併した1例
明妻 裕孝川崎 恵吉荻原 陽筒井 完明酒井 健新妻 学岡野 市郎工藤 理史
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2024 年 31 巻 2 号 p. 24-26

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抄録
 屈曲型上腕骨顆上骨折は稀であり,また,本邦では上腕骨顆上骨折と上腕骨内上頼骨折を同時に合併した例は過去の文献を渉猟し得た限り報告がない.今回我々は屈曲型上腕骨顆上骨折小児上腕骨内上顆骨折に小児上腕骨内上顆骨折を合併した1例を経験したので報告する.
 11歳女性,キックボード乗車中に転倒して受傷.小児上腕骨内上顆骨折と屈曲型上腕骨顆上骨折を認め観血的整復を行った.外側より3本のKirschner wireを挿入して遠位骨片を固定し,内上顆骨片にTension Band wiringを施行.術後5年で,成長障害や変形治癒の出現なく,屈曲140° ,伸展0° と可動域も保たれており,単純X線で骨端線閉鎖を認めた.
 稀と思われる屈曲型上腕骨顆上骨折に上腕骨内上顆骨折を合併した1例を経験した.過去には屈曲型上腕骨顆上骨折は尺骨神経損傷や可動域制限などの合併症が多いとされているが,良好な成績が得られた.
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© 2024 日本肘関節学会
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