日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅲ. 外傷・外傷合併症
後外側回旋不安定症を伴う小児上腕骨外側上顆裂離骨折の治療経験
鈴木 浩司山本 悠介中川 玲子堀木 充
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2024 年 31 巻 2 号 p. 35-39

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抄録
 小児上腕骨外側上顆骨折は稀な外傷である.保存的に治癒することが多いが,後外側回旋不安定症(PLRI)を伴う症例は注意が必要である.今回,小児上腕骨外側上顆裂離骨折に対して手術を施行した4例4肘の治療成績を報告する.平均年齢は9.8歳,新鮮例3例,陳旧例1例であった.初診時X線で3例に剥離骨片を認め,残り1例は受傷4か月で仮骨形成を認め陳旧性骨折と診断した.MRIを施行した3例全例で裂離骨片に外側靭帯複合体と伸筋群の一部が付着していた.麻酔下のPLRIを全例に認めたが,裂離骨片を母床へ整復固定しPLRIは消失した.最終観察時の肘関節可動域は屈曲135度,伸展2.5度であった.小児上腕骨外側上顆骨折は,外側上顆骨化核の出現有無でX線による診断が困難となり見逃しに注意する必要がある.外側靭帯複合体と伸筋群起始部を含む裂離骨折は高頻度にPLRIを伴うため,外科的な整復固定を考慮すべきである.
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© 2024 日本肘関節学会
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