日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅲ. 外傷・外傷合併症
外傷性単純肘関節脱臼に対する治療戦略—後ろ向き症例集積研究—
西沢 剛二村 謙太郎対比地 加奈子
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キーワード: 肘関節脱臼, 靱帯修復
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2025 年 32 巻 2 号 p. 109-111

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抄録

目的:本研究の目的は外傷性単純肘関節脱臼(SED)の臨床成績を明らかにし,その治療戦略を提唱することである.方法:手術を施行したSEDの症例を対象とし,患者治療情報として肘関節ストレス撮影による不安定性,確定的手術を調査した.主要評価項目を受傷後1年のVAS,肘関節ROMとMEPSとした.結果:対象19例19肘だった.術前ストレス撮影から推察される受傷メカニズムはPLRIが16例,HVが2例,PMRIが1例であった.修復された部位は,PLRIは外側のみ11例,前方と外側が3例,前方と内側が2例であった.HVは内側のみ,PMRIは外側のみの修復であった.VASは平均0.8,ROMは肘関節伸展−5.3°屈曲135°であった.MEPSは平均93.4であった.結語:ストレス撮影により受傷メカニズムを診断し治療部位を決定することが重要であると考えられた.

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© 2025 日本肘関節学会
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